「Clique Tokyo 10 year anniversary event」 開催のお知らせ

2024/08/29 20:07

こんにちは、長岡です。

皆様はどれくらいの頻度で洋服を”回し”ておられるでしょうか。
ありすぎて去年買って着てない洋服があるという方もいらっしゃるでしょう。
だいたい1週間分のコーデでローテーションを組んでいるという方も
いらっしゃるでしょうか。

と言いますのも、今回ご紹介する【KLASICA】のセットアップ、
本音をいきなり言うと、毎日のように着ていただく生活の提案でございます。

気に入ったものを当たり前のように、ほぼ毎日着ている
と言うスタイルはどれくらい皆様の中で抵抗があるのでしょう。
毎日同じ格好はしたくない、と言う方がやはり多いでしょうか。

しかしそれは、随所にこだわりのあるものを愛するように身につけていれば、
ズボラとしてではなくオシャレとして解釈されるものと思っております。
むしろそう言うスタイルは、私自身とても敬愛致します。



実は今回この”制服のように”と言う感覚について触れようと思ったのは、
元々個人的にそのような洋服の買い方に少し憧れがあったということと

半年ほど前に見た『哀れなるものたち』と言う映画に登場する
マックスと言う主人公(?)の服装の雰囲気が素敵だったというインスピレーションの
融合によるなんとなく持っていたイメージを、この【KLASICA】のセットアップがドンピシャだったので
お伝えしたくなったというところです。
結構話題になっていたのですが、皆様ご覧になられましたでしょうか。

なかなかにハードな内容でしたが、個人的には傑作だなと感じました。
幼女の脳を移植された主人公ベラが、人間社会の中をさまざまな人間や物事から刺激を受けて変化し成長していく物語なのですが、性や暴力に関する表現や人間の生々しさをストレートに描いているため、軽い気持ちで見ると少々ショッキングかもしれません。
ある意味で人間らしさをストレートに、それでいて幸福なもののように描かれているので、色々考え事が好きな方には是非おすすめです。

実際のマックスの服装をそのまま再現しようとすると今回のような服装ではないのですが、
世界観だけ抽出し、これを当店流にアレンジするならこれだなという私の脳内をそのままご案内いたします。


[KLASICA] (クラシカ) 24f-WJK-B11 Double Breasted Semi Long Blazer


少し前のブログにも書かせていただいたのですが、その時はアウターとしての解釈だったため、
今回と主旨は異なると思っております。
大きめのテーラードジャケットとだけ聞くと、仰々しく感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、

今回は”セットアップでなくとも別々で使えますよ!”ではなく
”可能な限り毎日当たり前のように着てくださいね!!”というお話です。
あととにかく世界観です。



確かにそもそもディテールのお話をすると、リネンとウールからできた生地と
シャドウストライプの組み合わせがモードさと退廃的な空気感を生んでおりますし、
少し猫背でやる気なさそうに着るにはもってこいの服なのです。



むしろテーラードジャケットはバチっとキメる時のものという感覚は
このジャケットには通用いたしません。
袖を通して鏡の前に立った時、この重厚な雰囲気を味わっていただけるはずです。





[KLASICA] (クラシカ) 24f-TRS-B14 Side Tuck Wide Straight Trousers

そもそもですが、もちろん直近の時期だと暑くて耐久レースすぎると思うので
10月くらいから着ていただく事をお勧めいたしますが、
セットアップで着て欲しいのに片方だけ先に売れてしまったというのは
私としては歯痒い気持ちです。なので、どうかお早めに両方ご試着いただきたい。

別々で着ていただくことを否定するわけでは毛頭ございませんが
どうかこの世界観を一緒に楽しんではくれませんかというお願いでございます。

タックがフロントではなくサイドに入っているため、
個人的にはシャツをタックインしてサスペンダーで
クラシカルにぶちかましてほしいところ。


裾はロールアップしなくてもご着用いただけますが、
【KLASICA】流でいけばロールアップすることで
よりこのブランドらしさを体感していただけます。

ガツンと太いのも素晴らしい。
オーバーサイズだから良い、というわけではなく
このくらい太くないと表現できない雰囲気があるから
という文脈な気がします。


いかがだったでしょうか
『哀れなるものたち』の世界観から着想を得て今回書かせていただいたわけですが、
実際のところはロシアン・マフィアの方が分かっていただきやすいでしょうか。

でも私としては、マフィアのように悪ぶって欲しいわけではなく
もちろん一つのスタイルとして私自身もかっこいいと思いますが

古典的な世界観と、それをモードさも加えた上で、
現代的な解釈に落とし込むというこのバランス感覚が

最もフィジカルで
最もフェティッシュで
最もプリミティブ

なわけです。

さ、今回のブログはこの辺で
もうええでしょう

言うてますけども。ねぇ。



Clique Tokyo  長岡


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