2025/01/03 19:17
こんばんは、長岡です。
お正月、いかがお過ごしでしょうか。
明日からClique Tokyo営業開始なのですが
それに先んじて、水面下で動いていた
【kujaku(クジャク)】のlimited editionについて
ほんの少しご紹介させていただきます。
【kujaku(クジャク)】のデザイナーが信頼している
製品加工の職人の方がいるのですが、今回数型その方に依頼し
これまでとは違った新しい姿の服たちを、近日
ローンチ予定です。
ちなみにこちら、元々の形は
こちらの商品でした。
[kujaku] (クジャク) 2024SS J-676 / embroidery jacket (black)
全く違う佇まいになりました。
今すぐ着れるアイテムというよりは、
元のアイテム通り春夏のアイテムといったところ
ではありますが、ラックにかけてるだけでも
かっこいいアイテムに仕上がったのでは
ないかと思います。
今回このシリーズを手掛けてくださった方から
加工や染色について解説いただいておりますので、
その内容も以下に載せております。
ご覧ください。
<天然染料での染めについて>
植物の葉っぱや枝、根っこはいろいろな物質でできています。
その物質には色素分子(色を持った分子)が含まれていて、
植物を煮ることで水に溶けやすい色素分子が出てきてます。
この色素分子は繊維の中のタンパク質と結合することで
色が定着します。
今回kujakuのアイテムで染めるのはどれも
植物繊維(コットン、リネン、レーヨン)のアイテム
ですが、植物繊維の主成分はセルロース。
つまりほとんどタンパク質を含んでいない素材になります。
動物性繊維であるシルクやウールの繊維は
タンパク質でできているため、そのままでも
濃く色が定着するのに対し、
セルロースが主成分である植物繊維は
色の定着が安定せず色が落ちて行ってしまいます。
そこで植物繊維にタンパク質を膜を作り、
染まりやすくするために使われるのが呉汁になります。
この呉汁とは簡単にいえば、大豆のしぼり汁。
日本では古くからこの呉汁を使った下染め方法が
行われてきたとされています。
現代では無調整豆乳という素晴らしい商品が
安くいつでも手に入るので
こちらを呉汁として使用しました。
上の写真は豆乳を水と1:1で合わせたものに
漬け込み洗い流さずそのまま天日干しした時のもの。
<第一弾 茜染めアルミ媒染>
茜にはいくつか種類はありますが、
今回使用したものはインド茜。
これを煮出して染料を抽出。
抽出した染料に下染め処理したジャケットを
付け込むのですが、より発色よく
定着させられる媒染を行なっております。
媒染とは、色素とタンパク質の結合を助ける働きを
する金属イオンを触媒として使用し、
染めながらに色止めの効果も期待できる染色方法。
この金属イオン(鉄や銅、アルミ、チタンなど)の
種類によって発色が変わるのが特徴です。
今回使用した金属イオンはアルミニウムで、
茜はアルミ媒染でより鮮やかな朱色を発現します。
染める染料によって、
先に金属イオンを含ませる先媒染か、
染めた後に金属イオンを反応させる
後媒染かに分かれます。
今回の茜染めでは先媒染で染めております。
より濃く強く定着させるためにこの工程を
4回繰り返しております。
ボタンまでしっかりと染まっており、
こなやかなところで雰囲気を司るパーツも
統一感のある仕上がりになることで、
一才手を抜いていないディテールになりました。
いかがでしたでしょうか。
明日から皆様のご来店、心より
お待ちしております!
お正月ボケを覚ましにでも
いらしてくださいまし。
改めて、本年もよろしくお願い致します!
長岡
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