2025/04/22 19:00
こんばんは、長岡です。
今日も1日、お疲れ様です。
ここ最近カジュアルな畑の洋服を多くご紹介していたような気がしていたので、一度個人的な好みに立ち返ってご案内しようかと。今回はいい意味でkujaku受注会の冷めやらぬ熱を消すために、ほとんど自分の趣味趣向的な表現で、当店切ってのアルチザンブランドdaubより今季の新作を3型ご紹介致します。
そもそもアルチザンという言葉を、皆様どこまでの感覚で理解していただいでいるでしょうか。どこか遠い世界を思い浮かべてしまうことがありませんでしょうか。手作業、クラフト、アトリエ。職人気質という直訳を思い浮かべるかも。そうした要素が持つ美しさと重みを敬いつつ、私たちが提案したいのは、”日々の街に馴染むアルチザン”なのです。退廃的だけど都会的。静かだけど強い。そんな空気感をまとった daubの今季コレクションは、まさに“育てる価値”が詰まったものばかりなのです。


[daub] (ドーブ) M25SS-CT25 MAO CALLAR COAT
size / 46
color / OFF BLACK
linen 100%
[lining]
color / OFF BLACK
linen 100%
[lining]
cotton 100%
着丈 : 90
肩幅 : 42
身幅 : 55
袖丈 : 67
着丈 : 90
肩幅 : 42
身幅 : 55
袖丈 : 67
“崩れたクラシック”を、あえて羽織る。このマオカラーコートには、美しさを感じながら、ほんの一瞬の均衡が崩れた瞬間に崩れてしまいそうな儚さがあります。軽やかな素材感、無骨なカッティング、控えめなマオカラー。どれもが主張を抑えながら、全体で強い輪郭を描いていますが、同時に絶妙なカラーリングから、人間特有の波ある精神を表現するような、抒情的なニュアンスを含んでおります。ポケットの位置や縫製の余白には、daubらしい“あえてのラフさ”が見え隠れし、まるで”不完全の完成”を纏うような感覚になる。グレーともベージュともつかない曖昧な色味。着込んでいくうちに皺やアタリが出て、どんどん自分の時間が染み込んでいく。そう、これは完成された服じゃなく、これから“完成していく”服。今はまだ70点で、着古し、育つことで120点になる服。都会の冷たい風も、退廃的な夕景も似合う、当店流アルチザンの象徴的アウターです。


[daub] (ドーブ) M25SS-TS20 slash hem t-shirt
size / 46
color / OFF BLACK
linen 96% elastane 4%
着丈 : 83
肩幅 : 46
身幅 : 54
袖丈 : 26
color / OFF BLACK
linen 96% elastane 4%
着丈 : 83
肩幅 : 46
身幅 : 54
袖丈 : 26
一見、ミニマルなTシャツ。ですが、裾のスラッシュカットやバインダー処理にdaubらしい感性が詰まっています。左右差のある着丈、切りっぱなし風のライン。この”ほんの少しの違和感”が、全体の空気感を一気に変えてくれる。単なるTシャツじゃない。削ぎ落とされた造形美。薄手ながらも張りのあるコットン地は、洗いを重ねるたびに表情を変えていく。買ったときが完成形じゃない、育つ服という考え方が、しっかりと宿っております。インナーでも主役でも成立する汎用性と、少しだけ突き放すようなムード。今季、シャツやジャケットの内側にぜひ仕込んでおきたい一枚です。

[daub] (ドーブ) M25SS-PT20 3tuck pants
size / 46
color / OFF BLACK
linen 100%
[lining]
cotton 100%
ウエスト : 83
総丈 : 106
股上 : 34
股下 : 76
わたり : 40
color / OFF BLACK
linen 100%
[lining]
cotton 100%
ウエスト : 83
総丈 : 106
股上 : 34
股下 : 76
わたり : 40
このパンツが持つ立体感は、もはや建築的な意味合いの設計に近いんです。3本のタックによる柔らかな膨らみ。ウエストから膝にかけて生まれる曲線と、裾にかけての落ち感。それらが絶妙なテンションで共存しています。先ほどのコートと共生地のリネンはドライなタッチで、やや粗野。だけど、それがいい。履いていくごとに膝が出て、アタリが出て、シワが走る。新品よりも、2年後がかっこいいと思わせてくれる。
デザイン性が一見全くないようで、着用時のシルエットのみでここまで奥行きを出せるのは、流石の一言なんですよね。やはりこの世界観が、何の変哲も無いようで実はブランドらしい哲学が詰まった一本なのです。アウターを脱いでも絵になる、そんなパンツって意外と少ない。だからこそ、こういう一本に出会えたときは、逃したくないと思うのです。


daubの服には、アトリエ的な緻密さもあるけれど、華美な芸術よりも、それ以上に目指したのは“日常に持ち込めるアルチザン”という考え方。派手な装飾はいらない。完成されたスタイルも求めない。でも、ただのベーシックじゃ物足りない。そんな感覚を持つ人にこそ刺さる、静かで強い服たち。この春、何かをはじめるわけじゃない。だけど、“今の自分で、どこかを一歩ずらしたい”。そんなタイミングに、daubのコート、Tシャツ、パンツを迎えてみてほしい。
着用者とともに歳を取る服、という美徳を、是非味わってみてほしい。

いかがでしたでしょうか。
地味にこの受注会中もバンバン洋服が旅立っていっておりますので、オンラインストア等で商品のチェックをお早めに。気になるものがございましたら、とりあえずでも構いませんので、是非お問い合わせくださいませ。そしてご来店お待ちしております。
それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
長岡
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