2026/04/28 21:30
こんにちは、香水担当です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
以前の香水ブログでお話しした、リキッドイマジネールの作品についてのご案内は、ただいま準備中です。もう少々お待ちください。近日中の公開を予定しておりますので、お楽しみに。
とその前に、「ATELIER MATERI(アトリエ マテリ)」より新たな作品が発売されるという、嬉しい情報をお届けしたいと思います!
その名は「Tonka Kumaru(トンカ クマル)」


「トンカ」・・・マメ科植物の種子です。香料として“トンカビーン”と表記されることが多く、その見た目は乾燥したシワッとしたダークブラウンの細長い楕円形をしています。アーモンドを思わせる表情柔らかなバニラのニュアンスと、ほのかな干し草の気配を併せ持っています。私が実際にトンカビーンを香った記憶としては、杏仁豆腐のようなふわっとした華やかな甘さとミルキーな印象として記憶しています。
「クマル」・・・トンカビーンが実るクマルの木を指しています。その歴史や受け継がれてきた背景に敬意を表し、素材の起源と自然の豊かさを香りへと結びつけてくれています。
ちなみに、トンカビーンに含まれる香りの成分「クマリン」は、この“クマル”が語源となっているそうです。
音の響きが可愛くて、一度聞いた瞬間に覚えられた香りの成分でした。そして、香った瞬間に訪れる不思議な安心感、、、そんな思い出もあり、今回このような形で素材そのものの美しさを描き出してくれる「ATELIER MATERI(アトリエ マテリ)」で、トンカビーンという存在に触れる機会を持てて個人的にもすごく嬉しい。
ということで、早速詳細を綴っていこうかなと思います。

2026年4月29日(水)より発売開始
「Tonka Kumaru(トンカ クマル)」
調香師:Céline Perdriel(セリーヌ・ペルドリエル)
タイプ:グルマン、ムスキー、ウッディー
「トンカ クマル」は、トンカビーンの奥深さを余すことなく描き出した、グルマンで官能的な香りです。あらゆる側面を丁寧に形づくり、引き出し、際立たせることで、この素材が持つ唯一無二の個性を表現しています。 香りはまず、フレッシュなベルガモットとスパイシーなカルダモンによって引き立てられた、アーモンドを思わせるトンカビーンのノートから始まります。ハートノートでは、ローストした大麦とヘイアブソリュートが、トンカビーンのドライで温かみのあるニュアンスを強調し、シダーリーフが香り全体に輪郭と奥行き、豊かなテクスチャーをもたらします。そしてベースノートにおいては、ローストしたトンカビーンが静かに開花します。生のマダガスカル産バニラによって高められたグルマンでミルキーなニュアンスは輝きを帯び、さらにアンバーとムスクのハーモニーによって香りはより深みと官能性を増し、温かく包み込むような余韻を残します。「トンカ クマル」は、卓越した素材への現代的なオマージュ。一つひとつのノートがトンカビーンの豊かさと複雑さを引き出し、その魅力を余すことなく際立たせたクリエーションです。(ART EAU公式サイトより)
<香り>
トップノート・・・ベルガモットエッセンス、ビターアーモンドエクストラクト、カルダモンエッセンス
ハートノート・・・ローステッドバーリーエクストラクト、ヘイアブソリュート、シダーリーフ
ベースノート・・・ローステッドトンカビーンエクストラクト、バニラレジノイド、アンバームスク
この作品は、トンカビーンの持つ魅力を深く解釈し香りという形で可視化されているのです。私が今回この作品で感じたのは、素材に宿る“優しさ”。滑らかな生地が肌をなぞるように触れ、吸い付くように馴染む。スイーツを食べた時に出会ったことがある、甘さに共存する苦味。ドライでありながらミルキーな質感。私の肌では、吹きかけた瞬間、肌が飲み込んで肌と香りが完璧に重なり、一瞬見えなくなる日食のような始まりでした。その後ゆっくりと香りが漂い始めました。他のスタッフでは、スモーキーな感じが強調され苦味が引き立ち、シックな印象になっていました。

ディレクターであるヴェロニク・ル・ビアン(Véronique Le Bihan)は、「私は、トンカビーンが持つ本来の美しさを際立たせたいと考えました。アーモンドを思わせるノート、そしてグルマンで心地よいその香りは、瞬間的に、私を幼い頃に使っていた『クレオパトラ糊』の記憶へと私を連れ戻します。何世代にもわたってフランスの子どもたちに親しまれてきたあのアイコニックな小瓶と、思わず口にしたくなるような悪戯心をくすぐる感覚です。それはまさに、嗅覚によって呼び起こされる「マドレーヌ」。現代の欲望のかたちとして新たに再解釈されたものなのです。」と綴っています。
この「マドレーヌ」という表現が、最高に好きです。元ネタは、フランスの作家マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』に出てくる有名な一場面に由来しているそうです。主人公はマドレーヌを紅茶に浸して食べた瞬間、幼少期の記憶が一気に鮮明に蘇る——という描写から、、「マドレーヌ=無意識に呼び起こす引き金」という意味で使われるようになったんだとか。
私がトンカビーンを香った時に感じた、安心感、、、きっと知らぬ間に刻まれた優しい記憶が呼び起こされたのかもしれない。「Tonka Kumaru(トンカ クマル)」を肌にのせて過ごすたびに、また新たな記憶が刻まれていくのだなと思うと、私の記憶のアルバムとして手元に置いておきたいなと思いました。
ぜひ、皆様も店頭でお試しいただければと思います。
この作品が、あなたにとっての嗅覚で呼び起こされる「マドレーヌ」になるかもしれません。
今回は、ここまで。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
また次回の香水ブログでお会いしましょう。
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