2024/06/13 20:24
1日1日と日を重ねていきながら、香りに囲まれる4日間への想いが強くなっていっています。
このブログを通してブランドの背景を知り、更に魅力が溢れていく。
幸せな香りで、心が満たされる4日間になったらいいなと思っております。
『eau de porter(オーデ ポルテ)』-2024 S/S -
日程:2024年6月21日(金)~24日(月)
時間:12時~21時
場所:Clique Tokyo (東京都渋谷区神南1-15-12 秀島ビル2階)
では本題へ。
前回に引き続き、香水イベント『eau de porter(オーデ ポルテ)』-2024 S/S - 参加ブランドご紹介ブログです。
第1弾をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらからご覧ください。
個性を磨いた素敵なブランドのご案内となっております。
<今回ご紹介するブランド>
・OBVIOUS (オブヴィアス)
・FRAPIN (メゾンフラパン)
洗練された香りの作品。
今こそ求められるサスティナブルな要素や歴史を刻んだからこそ成せる、伝統と技術。
研ぎ澄まされた世界観をぜひお楽しみに。
「OBVIOUS (オブヴィアス) 」
2020年秋にDavid Frossard(ダヴィッド・フロサール)がクリエイターとして、満を持して自身の理念と信念を象徴するブランド「OBVIOUS」を立ち上げました。
ソルボンヌ大学で哲学の研究を終えた後、理論より実践的な方が向いていると感じ、アフリカで香水や化粧品の販売を始める。そこから、香りの製法や歴史に興味を持ち独学で進めることに熱心な彼は、様々なブランドで経歴を積み上げてきました。
2005年には、「インディー」香水ブランドのサポートに特化した会社を設立し、私もClique Tokyoでご案内させていただいている「ELLA K(エラケイ)」や、前回に引き続き参加いただく「Liquides Imaginaires(リキッド イマジネール)、今回初めての参加で本日ご紹介するもう一つのブランド「Frapin(メゾン フラパン)」などの立ち上げを支え、成功させています。
素晴らしい経歴を経て、創られたブランドなのです。
ブランドについて掲載されたコンセプトは、この公式の文章に一度目を通してほしい。
「私がブランドを作ったのではなく、「オブヴィアス」の方が私に働きかけてきたのです。新しいパルファンのヴィジョン。それはヴィーガンで、環境負荷ができるだけ少ないことが大事でした。それから、香りを楽しむ新しい方法、新しい香りのスタイルを作り上げることも。ここ数年、多くのブランドが、アクセントの強いパルファンを開発しています。でも完璧に香りの世界を把握していなければ、インパクトがあるだけでは何の意味もありません。「オブヴィアス」が求めたのは、洗練された香りのスタイル。まっさらな白いTシャツのような。香りが全てを覆ってしまうのではなく、真のシグニャチャーとなる、肌になじむパルファンの古典を目指しました。自分の個性に合っていない、ただ強いだけの香りをまとっている人によく出会います。オブヴィアスはあなたの個性を隠すのではなく際立たせます。自分がつけて心地よい香り、うなじに頬を寄せて香りを嗅ぎたくなるような、愛されるための香り。でもあなたらしさを失わせることのない香り。シンプルでエレガントなことが当たり前になるような。それが、「オブヴィアス」なのです。」
(アールオー公式サイト参照)
そう。彼が目指したフレグランスは「白いTシャツのような香水」。
シンプルでありつつも、上質であること。クラシックでありながら仕上げに妥協をしないこと。
纏う人の日常に溶け込み、その一部となるような。そして心地良い時間を共に過ごせるフレグランスを提案しているのです。
さらに「OBVIOUS (オブヴィアス) 」は、"自分にとって気持ち良いものなら、環境にとても優しいものであるべき”という考えから、環境に優しいサスティナブルな素材にこだわって、ボトルや外箱を作りました。
個人的にアイキャッチーな印象があるコルクのキャップは、ワインコルクの端材で作られたプラスチック不使用のもの。ボトルは、GLASS100%リサイクル可能な資材になっていて、部分的にリサイクルガラスが採用されています。持ち上げると想像以上に軽いのですが、それも環境への影響を最小限に抑える超軽量での生産にするため。
また、外箱はセロファンフリーの仕様にし、箱に使われている紙は、FSC(森林管理協議会)認証のコットン、リサイクル繊維、ピュアセルロースから作られた天然の紙を使用して構成されています。
細部までどこをとっても妥協のない造り。ブランドが目指しているコンセプトが一目でも理解できる。
店頭でぜひ触ってほしい。角のないまろやかな持ち心地でカジュアルでありながら、洗練された作品だと感じてもらえると思う。
軽やかに使いやすいものからインパクトのある攻めた印象の香りなど、振り幅を持ちながらも窮屈な香りとは無縁で本当に纏いやすい。
いろんな事で頭がいっぱいになった時、日常にあるべき心地よさを取り戻してくれるような香りは、「OBVIOUS (オブヴィアス) 」ならではだと思います。
David Frossard(ダヴィッド・フロサール)が提案する、今この時代に寄り添いながらも毎日が楽しくなるような香り「OBVIOUS (オブヴィアス) 」をぜひ体験してください。
「FRAPIN (メゾンフラパン)」
家族経営から始まった歴史あるブランデーメーカーから生まれた香水メゾン。
ブランデーの中でも「FRAPIN (フラパン)」は、世界三大ブランデーの一つとも知られている“コニャック”を造り続けている老舗メーカー。コニャックとは、フランスにある同じ名前コニャック地方でのみ生産が許されたものになります。
「FRAPIN (フラパン)」のコニャックは、愛好家からとても高い評価を受けているフランスの有名処であり、
フランスならではの生活の美学「アール・ド・ヴィーヴル」(※1)を体現する家族経営のメゾン。
その歴史はとても長く、香水の名前にも使われている「1270」=1270年から始まります。
フラパン家は、1270年にフランスのコニャック地方に住み始めました。それ以来コニャックで最高の土壌を誇るグランドシャンパーニュ地区の中心にあるフォンピノ城で300ヘクタールという最大規模の畑を所有しながら、ぶどうの栽培とコニャックづくりを行ってきた名門一家なのです。
私はフラパンのコニャックを飲む機会を今だに待てていないので、実際の口当たりなど細かくお伝えできません。
ですが、香りだけは試したことがあります!甘やかなとろみを感じる中で、喉を通過するのを想像するだけで温度が伝わってくるような、緩やかに広がる芳醇な香り。
調べていく中で見かけたのですが、感想に「華やかで気品満ち溢れる香りとたくましい口当たり」と書いてありました。
なんとも気になります。飲んだ経験がある方いかがでしょうか?様々な感想を聞きたい、、、
ということで、私も飲んでみたいという希望と、皆さまとその感想を共有するために、Clique Tokyoイベント中は「FRAPIN (フラパン)」のコニャックを実際に試飲できるように準備しようと考えております。
ちなみに「FRAPIN (フラパン)」のコニャックは、100%グランドシャンパーニュの自社畑産のぶどうしか使っていないそう。それに加えて、全て手摘みによって房を選別しているという。調べれば調べるほど、味が気になっていく。
そんなコニャックの老舗メゾンが造る香水。
香らずとも伝わってくる美しさと華やかさ。ボトルが魅せる、コックリと重厚感があるエレガントな印象。
それぞれの作品に託された背景は、紳士的な印象のものや歴史的なものなど、そこに込められた物語は心揺さぶられるロマンがあり、香りを通して深く心に染まっていく。
その研ぎ澄まされた世界観を香水として作品に落とし込んだのがディレクターのDavid Frossard(ダヴィッド・フロサール)。先ほど「OBVIOUS (オブヴィアス) 」でご紹介しましたね!なんて素晴らしい方なんだ、、と改めて思い知りました。
彼が持つクリエイティブな世界と調香における専門知識が「FRAPIN (フラパン)」の時代を超えて受け継がれる素材や、数世紀にわたるノウハウと洗練された精神に交わることで、フレグランスメゾン「FRAPIN (メゾンフラパン)」になるのです。
香りという表現に凝縮された伝統と技術は、自らのスタイルとその個性を自由に表現することができる作品として確立されています。
この機会にぜひ「FRAPIN (メゾンフラパン)」の心に触れていただけたらと思っています。
(※1)「アール・ド・ヴィーヴル」・・・" l'art de vivre "=暮らしの芸術。日常風景の中に美を見出したり、感性豊かな生活を大切にしているフランス人の生活美学のこと
今回はここまで。
いかがでしたか?イベントまであと8日ほど、、
次回も引き続き、参加ブランドのご紹介ブログです。
お楽しみに。
それではまた香水ブログでお会いしましょう。
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