2025/02/16 19:22
こんばんは、長岡です。
今日も一日、お疲れ様です。
昨日のブログはみなさま読んで
いただけましたでしょうか。
もしまだの方がいらっしゃれば、寄り道編
ばりに長文で語っておりますが今回の内容にも
つながるのでぜひ読んでみてください。
リンクは一番下に貼り付けておりますので。
この概要欄にリンク貼ってますっていう
YouTuberみたいなこと、言ってみたかったんですよね。
昨日の内容は簡単に申し上げますと、さまざまな角度から
シンプルであるということ、について語ったような
内容でしたが、今回はデザイン”について語る内容です。
とはいっても、当店には華美なデザイン性を持つ
アイテムというのはあまりお取り扱いがないので、
引き続き【Professor.E(プロフェッサーイー)】より
比較的デザイン性のあるシャツ3型に登場していただき、
それぞれについて語ってみようと思います。
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ではまず、デザイン性が高い、ということの
魅力として挙げられるポイントは、
・何をしているのかわかりやすい
・表現したい内容を濃くできる、世界観の演出
個性の具現化
・機能性をも昇華する
・装飾が付与するエネルギーには見えない力がある
など、今個人的に考えてみただけでも
これだけ挙げることができます。
実際ここまで考えながら行動することは
ないかもしれませんが、思考メカニズムを紐解いて
いったとき、このような流れで自然と
考えているのだと思います。
もっと難しく申し上げると、デザインの本質とは
課題解決なので、意匠性のバランスによって様々な
問題点を解決しているのです。
でもこれは正直考えんくて良いと思います。
頭が痛くなってくるので。実際に今痛い私が言うので
立証済みです。
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[ Professor.E ](プロフェッサーイー) 25SS-PE-LSH-03 Distressed Shirt
size / 48 color / black [fabric1] linen 100% [fabric2]linen 55% tencel 45% 着丈:65 肩幅:53 身幅:59 袖丈:66
難しいことはさておき、例えば。
まずはこのシャツ。いきなり極端にデザイン性が
高いアイテムじゃなくて恐れ多いんですけども、
普通のアイテムではないことは伝わるかと思います。
このアイテムの魅力はリラックスしたシルエット
から生まれる世界観とその着心地にあります。
右袖と左身頃、左袖と右身頃を共生地にし、
その色味のトーンが絶妙に異なるため、
どこか怪しげな空気感であったりダークな
世界観を感じるアイテムです。
裾のカットオフもそう感じるポイントのうちの
一つですよね、。
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このブランドらしい退廃的な空気を感じながら、
実際はメインファブリックであるリネンが
春夏に爽やかな印象を与え、通気性が高い
ことで、真夏でもタンクトップの
上からでも羽織って過ごせるのです。
今季の他のシャツ他あでも見られる特徴の
一つである袖ボタンも配置。
元々かなり広めに取られた袖幅を少し
しめることで緩急を生みます。
着丈は若干短めなので、下に重心を持ってくる
アイテムというよりはラグジュアリーな
雰囲気すら感じるゆったりとしたシャツ。
カーディガンの中にでも良さそうですよね。
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このシャツの場合は、カットオフ、生地替え、
暗い色味に広い袖幅がデザインになっていますね。
多少はシンプルに見えるかもしれませんが、
これがいわゆる洋服における「やりすぎていない
意匠性」といったところだと思います。
おそらく洋服におけるデザインと聞くと、ブランド
ロゴを大きく主張したものや、明るい色味の柄を
想像される方が多いんじゃないでしょうか。
もちろんそれもデザインでは
ありますが、今回ご紹介するお洋服たち含め、
当店のご案内するデザインというのは、
機能美のニュアンスを多く含むため、
目にみえるデザインというよりもディテールと
呼ばれるものが近いかもしれません。
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[ Professor.E ](プロフェッサーイー) 25SS-PE-LSH-01 Prick Stitch Tunic(Black)
size / 48 color / black [fabric1] linen 70% cotton 30% [fabric2] linen 70% cotton 30% 着丈:89 肩幅:59 身幅:63
袖丈:65
袖丈:65
返ってこちらは着丈が長めに
設定されているタイプ。広い面積を占める
のでインパクトがありますね。
こちらもメインファブリックがリネン
ではありますが、コットンを30%含む
ことで少しコシのある着心地に
なっております。
ドレスシャツのような仕立てで、強い縦シワが
入ったことで全体的にかなり雰囲気のある
一枚に仕上がっております。
服好きの誰もが一度は見たことあるパターンの
シャツが闇落ちしたようなデザインですね。
生地幅が広めであることで、風に靡く様が
美しくなります。春夏に着れる、説得力のある
アイテムだと思います。
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ちなみに脇に配置されたボタンは、
内側から両サイドに垂れている紐を捲し上げて
留めれるようになっているのですが、正直
使わなくてもいいです。垂れた紐も、デザインとして
お楽しみください。かつて1時代を築いたAnne
demeulemeesterも、無数の紐を垂らしては
脚光を浴びておりましたから、紐なんか垂れてりゃ
垂れてるだけ良いんです。ええ。
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極端なデザイン性が無いにしろ、このサイズ感も相まって、
1枚で活躍してくれる良いアイテムだと思います。
背面に入った少し深めのスリットのおかげで
より生地全体が揺れるようになっている。
この揺れるのが良いというのも、便利な機能
というよりも、美しくなるために必要な要素、
といったところですね。
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[ Professor.E ](プロフェッサーイー) 25SS-WN-LSH-02 Asymmetrical Shirt
size / 38 color / black [fabric1] ramie 70% tencel 30% 着丈:86 肩幅:49 身幅:60 袖丈:62
最後はこちら。スカートを羽織っているかのような
デザインのシャツ。前身頃についた生地は
紐の結び位置によって垂れ具合を調整できます。
いろんな着方が楽しめそうな1着ですよね。
弊社スタッフ広瀬がインスタグラムのリールにて
着用しておりました通り、女性の方に纏って
いただいてもとても素敵だと思います。
ファッションを楽しむ際に、ディテールで遊ぶか
デザインで遊ぶか、はたまた生地で遊ぶかは人それぞれ
ですが、着用衣量が減る春夏、どれだけ少ない生地量で
過ごしやすく楽しめるかもポイントになってくると思います。
このシャツはラミー70%にテンセル30%の混紡です。
ラミーの特徴としては、夏用素材として昔から日本で
用いられてきました。リネンも麻ですが、主な違いは産地。
リネンがヨーロッパで多く用いられていたのに対して、
ラミーはアジア圏を中心に取引されてきました。
通気性が高いので、爽やかに着ていただけるので
夏に重宝する1枚になりそうですね。
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背面にも仕掛けがございます。
後身頃の生地は通された紐によって結ぶように
着用するようになっています。
各所に散りばめられたディテールがモード感を
演出しつつ、着用ストレスも軽減された優秀な
アイテムですね。
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デザインがもたらす力というものがあります。、
洋服に限らず、上述したように課題解決が本質
なのですが、服を好きになる人というのは、
洋服に対して自分の好きな要素を見つけ、
ある種の共感をしているのだと思います。
共通の趣味の人に出会った時って嬉しくないですか。
「え!一緒!!」って。
あるいは同い年。年齢を伺った際に同い年だったら
「わ!同い年だ!タメ!!」ってなりませんか。
これと同じ現象が対洋服にも起きているのでは
ないかと思ったりしました。
好きな服を見た時、お、これ良いなあ着たいなあって
思うっていうのは、自分の好きななんとなく
輪郭のぼやけたものが、はっきりとした形に
なって目の前に現れて、
自分の好きなものと同じものを見つけた時、
嬉しくなるのだと思うんです。
正直考えすぎなだけかもしれませんね。
でもこの嬉しいというプラスのエネルギーを生産するのも
洋服の力だと思っております。
最近接客させていただいていて、高いけど、
これを買って頑張ろうっていう声、よく耳にします。
結局は洋服はお客様のテンションを上げるために
過ぎませんから、合ってます。
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いかがでしたでしょうか。
2日連続ボリューミーな回になってしまって
大変恐縮です。最後まで読んでくださった方々
お疲れ様でした。
次回からはもうちょっとライトにいこうと思います。
私の考え事に付き合っていただきまして、
ありがとうございました。
明日からも、皆様のご来店を心より
お待ちしておりますね。
それでは今日はこの辺で。
長岡
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