2025/05/06 19:29
こんにちは、香水担当です。
ちょっぴりご無沙汰な香水ブログとなりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は最近、ダニーエルフマンとティムバートンの映画音楽コンサートへ行ってきました。やっぱり好きなものに触れている時間というのは、格別ですね。愛するものへの想いと期待が交差するその空間、そこで奏でられる生の音。五感を振るわせ、込み上げる感情を存分に味わい尽くす時間でした。皆様も音楽に限らず、そんな忘れがたい夢のようなひと時を体験した経験があるのではないでしょうか?
ということで、、、
忘れがたい夢の一つの形として、今回
新たな香水が発売されます。
その香水について、今回はご紹介したいと思います。
ELLA K(エラケイ)のクリエーターであり、調香師ソニア・コンスタンが込めた想いを、ぜひご覧くださいませ。

[ELLA K] (エラケイ) アンバー K (AMBER K)
「AMBER K(アンバー K)」
2025年5月7日(水)発売
Like a breath of silk, invisible and suspended, It glides through the air, an intangible imprint, The scent of your skin haunts me, an absolute trail, Invisible to the eyes, yet indomitable in the soul. It is a gentle spell from which I cannot free myself, A fleeting embrace that wraps me in secret. I sought your essence in every nuance of your skin, Through the subtle alchemy of your breath, Then I searched again In every gentle breeze of my trip to Havana But you were not there, and your scent remains mysterious, elusive. So, carried away by a wild and obsessive dream, I vowed to capture your fragrance, To let it live within me, forever unchanging, Like a fragrant promise born of a journey where you were absent. I blended it with the intoxicating smoke of Havanas, The powerful scents of spider lilies, And the bold notes of tropical cacao beans.
まるで絹の吐息のように。目に見えず、宙に浮かぶそれは、空気をすべるように漂い、形なきままに残された記憶。あなたの肌の香りが、私を惑わせる。視線では捉えられずとも、魂には消えがたい。それは優しく、逃れられない魔法。密やかに私を包む、一瞬の抱擁。私は、あなたの本質を求めた。その息づかいの奥に潜む、繊細な錬金術のような香りを。そしてまた探した。ハバナへの旅のなか、そっと吹き抜ける風のすべてに。けれどあなたはいなかった。その香りは謎のまま、つかめないまま残された。だから私は、激しく執着する夢に突き動かされ、誓ったのです。あなたの香りを、永遠に変わらぬかたちで自分の中に閉じ込めると。あなたが不在だった旅の果てに生まれた、香りの約束として。私はそれを、ハバナの酔わせる煙と、南国のスパイダーリリーの濃密な香りと、そして力強いカカオのノートとともに調合しました。
(※本国の公式文章を個人的に翻訳したものです)
<香り>
トップノート:ピンクペッパー、スパイダーリリー、ハバナシガー
ハートノート:オリス、カカオビーンズ、ホワイトシダーウッドオイル、インドネシア産パチュリ
ベースノート:トンカビーン、オリバナムオイル、アンバー、バニラ、スキンスメル

昨年の12月に、ドミニカ共和国のリゾート観光地であるプンタ カナ-アンティル諸島に訪れたソニア・コンスタン。
そこでの体験は、彼女の大切な人であろう人物の「彼の肌の香り」“エリクシール”を捉えた、野生的で忘れがたい夢から生まれたという。
まずプンタ カナとはいったいどんな場所なのだろうと思い簡単ではあるけれど、調べてみたら、、、
「カリブ海の高級リゾートエリア」と出てきた。コンパクトな島でありながら、カリブ海を満喫できる美しいビーチだけでなく、広大な砂浜やマングローブの豊かな大自然、トロピカルな植物も見ることができる。また、ジャングルの中では、野生動物やカリブ海を誇るカラフルな熱帯魚など、まさにカリブ海を満喫できる自然豊富な土地なんだと。調べる中で提示されるどの写真を見ても、美しい海が広がり、心身ともに自由に羽ばたくように心地良い場所と受け取りました。
ですが、写真だけではこの作品が生まれた「大切な記憶」を汲み取れていませんでした。
そう。この作品が映し出す、五感を振るわせ彼女を魅了した記憶は、美しいブラウンカラーのボトルに込められています。ソニア・コンスタンだからこそ体験した、忘れがたい夢が今作品の大切なフレーバーなのです。ということで、実際に肌にのせた感想を。
初めは華やかなピンクペッパーの香りが、自由に羽ばたくように砂浜を吹き抜けていく。そして香りが肌に溶け込んでいくと、燻るように上品なタバコの香りがふわりと包み込む。その様子は、じんわりと太陽の熱に照らされて温まるように、時間をかけて、ゆっくりと。ココアが香りを色付け、バニラやトンカービーンの甘さが情熱的にでありながらも繊細で、大切に香りを紡いでいるように感じる。そしてこの作品に欠かせない、スパイダーリリー。私は単体で香ったことがないので、調べてみました。説明の中で“トロピカル”と表現されたその香りは、バニラのような甘い香りがするものもあるのだと。プンタ カナでの記憶を強く紐付ける大切な1ピースとして、作品を鮮やかに照らし輝かせています。
ほんのり優しく思わず歯を立てたくなるように誘惑的な
肌の甘さ。
その最後の物語を聞く頃には、既に私にとっても忘れがたい夢の香りとして肌に残り続けていました。
彼の肌の香り、それはソニア・コンスタンにとって深く愛する大切な記憶。その記憶をプンタ カナで捉えた感動から起こる五感への刺激は、何にも変えがたい瞬間だったのではないか、、、と思考がたどり着いた時、私は何と言い表せばいいのか分からない気持ちにドキドキしました。それは駆け足で止まることなく小説を読み終えて、息が切れるような感覚でした。

最後に、ソニア・コンスタンのインスピレーションを添えておきます。
AMBER K was born from a wild and obsessive dream: to capture his scent, an elixir of skin. I sought to capture every nuance so that it would live within me forever. This fragrance is blended with the gentle nuances of tobacco smoke, the bold notes of cocoa, and the powerful scents of tropical spider lilies.
アンバーKは、ひとつの激しくも執着にも似た夢から生まれました——彼の香り、まるで肌そのもののようなエリクサーを捉えたいという想い。 そのすべてのニュアンスを封じ込め、永遠に私の内に宿らせたかったのです。 このフレグランスには、穏やかなタバコスモークのニュアンス、大胆なカカオのアクセント、そして南国のスパイダーリリーが放つ濃密な芳香が溶け合っています。
(※本国の公式文章を個人的に翻訳したものです)
流れるように、変化しながら
魂にそっと寄り添う「アンバーK」。
皆様、ぜひご体感ください。
今回はここまで。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
また次回の香水ブログでお会いしましょう。
香水担当
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