2025/05/07 19:00
こんばんは、長岡です。
今日も1日、お疲れ様です。
本日はお休みをいただき、久しぶりに車を走らせてドライブしておりました。車はレンタカーを借りたし私用は持っていないのですが、運転するのが実は好きなんですよね。車の座席の中で一番どこが好きと聞かれたら迷わず運転席と答えるくらいには好きです。運転のどこが好きなのかと聞かれると難しいのですが、なんかどこまででもいけそうな気がしてしまうところと、あまり考え事しなくなるので、運転している状態はそれなりにリラックスしていて、それが好きなのかもしれません。もちろん必要に注意は払いますが。免許を手にしてからはや9年くらいですが、事故はリフォームの営業マン時代に深夜までお客様邸にいて疲労困憊の中帰りに少し居眠りしてしまって信号待ち中に前の車にコツンとぶつけてしまったことが1度だけありましたが、それ以外は問題を起こしたことはありません。その事故さえなければゴールド免許だったのに。悔しい。そんなことよりも昨日の香水担当のブログはご覧になっていただけましたでしょうか。まだご覧になっていない方はぜひ下のリンクから飛んで欲しいのですが、あの人やべーですわ。文章力。私も毎日ブログを書いている分際なので、そこまで文章力が低い方だとは思っていないのですが、文章力というよりも極上の比喩証言から生まれる表現が美しすぎて、昨日下書きを読みながら感動してしまった。何も今回に限った話では無いのですが、香水ブログが久しぶりだったこともあり、その純度の高さを改めて実感したと言いますか。「香水のブログを見て」という文句で入店されるお客様が少なく無いのは再度納得といった感じです。本日からご紹介した「ELLA K(エラケイ)」の「AMBER K(アンバーK)」、ぜひ店頭でご体感くださいませ。

さて、今回は通常通りの商品紹介に戻ったわけですが、daubの25SSのコレクションのプロダクトから、一つ長めに語ってみたいアイテムがございましたので、今回はこのコートをご紹介しようかなと思います。

[daub] (ドーブ) M25SS-CT26 HALF COAT
size / 46
color / OFF BLACK
cotton 56% hemp 31% metal fiber 9% elastane 4%
[lining]
cotton 100%
着丈 : 91
肩幅 : 45
身幅 : 76.5
袖丈 : 54
color / OFF BLACK
cotton 56% hemp 31% metal fiber 9% elastane 4%
[lining]
cotton 100%
着丈 : 91
肩幅 : 45
身幅 : 76.5
袖丈 : 54
目まぐるしく移ろう都市の空気の中で、自分自身を静かに、しかし確かに表現したい。そんな現代人の心に寄り添うように生まれたのが、daubが2025年SSコレクションで送り出したこのハーフコートです。生地の表情から仰々しさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる主張の強いピースではありません。着る者の存在感を確かに引き出す“余白”がある。過剰ではない、でもミニマルなだけでもない。その絶妙な“間”を、daubらしい視点で仕立て上げています。シルエットはややAラインに広がる構築的なフォルム。ですが、肩や袖のラインには微細なドレープ感を残し、着用時に動きが生まれる設計。袖は特にタックが2つ入っているのも、建築的なシルエットのなる所以です。無機と有機のコントラストが、このコートの魅力の根幹ですね。アシンメトリーなジップの開閉に、見慣れないポケットの配置。フロントに4つあるポケットは、手の置き所としても収容としても都合が良い。

マットで無機質な生地に使われているのは、レジンコーティングを施した高密度コットンブレンド素材。軽量かつ防風性に優れ、都会的な無機質さを纏いながらも、アーティスティックな感覚を忘れないデザイン性が見事です。派手さを抑えながらも奥行きを持つ表情へと昇華。あえて何も語らずとも、見る者に強い印象を与える“沈黙の存在感”があります。我々はしばし、洋服を着るということで自身の好みや人間性を無意識のうちに表現しているものですが、どの角度でアプローチをするかという点に立ち返った時、このブランドの強さはなんといっても”生地の迫力”を使った表現技法の秀逸さだと言えます。

daubが提唱するミニマリズムというのは、情報をそぎ落とすことで残る「芯」を意味します。襟はスタンドとフラットの中間のような独自の設計。閉じればミニマルなネックラインに、開けばわずかにラフさを演出できます。ジップ部分は比翼仕立てになっているので、金具をあえて見せないという方向性。ダブルジップでもあるので、開閉位置を好みで調整できます。アイテム単体に計算され尽くしたフィロソフィーを感じる。このブランドに取っての美学というのは、退廃的なタッチと都会的なアイコンの融合によって生まれる何かを探し続けることそのものなのかもしれないですね。

このコートはいわゆる「モードピース」ではありません。しかし、街を歩くあなたがふと視線を感じるとき、それはきっとこのコートが“ただ者じゃない空気”を放っているからだと思います。何も言わずに語れる服。何も足さずに満ちている服。2025年春夏、daubが改めて提案するのは、スタイルというよりも「態度」を纏うという選択です。


機能性だけでなく後ろ姿の美しさも意識された設計。着た瞬間から空気をまとうような軽さと、内に秘めた強さ。まさにdaubが繰り返し描いてきた「静かな反骨精神」が息づいています。

内側にはドローコードを配置していることにより、絞りを足すことでシルエットに変化をもたらすことができます。ここはお好みの世界にもなりますが、下に履くパンツのシルエットによっては、ファッション性をより色濃く感じる佇まいに変化できるので、そういった楽しみ方もできるのは素敵なことです。

いかがでしたでしょうか。たまにやることの一点だけについて語る回、個人的に好きなんですよね。服オタクとしての気持ちを改めて思い出させられる。もっと皆様、わたくしのようにキモくなって良いんですわよ。これをきっかけで店頭でこの服について一緒に語ってくれる方が現れてくれれば大満足です。
それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
長岡
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「ELLA K(エラケイ)」新作香水「AMBER K(アンバー K)」明日発売
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