2025/05/25 19:00
こんばんは、長岡です。
今日も一日、お疲れ様です。
なんか全然寒いですね。一部情報によると、今年の夏は例年に比べて涼しげだそうです。ファッションフリークの皆様には吉報なのではないでしょうか。そうでなくても、昔は29℃とかで熱中症対策がそうとか言ってたのが昨今では38℃とかでそんなこと言われるようになってしまうくらいだったので、少しくらいは落ち着いて欲しいものです。そしてなんだかんだ5月ももうすぐ終わるんですよ皆様知ってましたか。この店で働くようになってから時の流れが早すぎて、3回くらい瞬きしたらもう1ヶ月が終わっています。嘘です。
そんなぴくりとも口角が上がらない嘘を言ったところで、本題です。今回はタイトル通り、アルチザン好きにはたまらない無敵の2型をご紹介致します。この場合の無敵というのは、文字通り「敵が無い」という状態よりも、「あらかた周囲の敵を倒しすぎてしまったせいでもはや倒すような相手がいない」的な状態のアレのニュアンスのそれのノリです。少し肌が冷えるような時に使いやすく、岩石の表面のような生地の表情をもつライトアウターと、男から漢に進化するためのマスターピースになり得るデニムの2型です。


[daub] (ドーブ) M25SS-CT26 HALF COAT
size / 46
color / OFF BLACK
cotton 56% hemp 31% metal fiber 9% elastane 4%
[lining]
cotton 100%
着丈 : 91
肩幅 : 45
身幅 : 76.5
袖丈 : 54
color / OFF BLACK
cotton 56% hemp 31% metal fiber 9% elastane 4%
[lining]
cotton 100%
着丈 : 91
肩幅 : 45
身幅 : 76.5
袖丈 : 54
daubらしいアーティスティックな解釈が光るこのハーフコート。ベースとなるのはミニマルな構造美でありながら、着る人の身体の動きや空間との距離感に合わせて、静かに表情を変えていくような設計になっています。生地も大変面白く、メタルファイバー、言わば鉄繊維が入っており、生地のたわみの中に一寸の光が宿るのが奥ゆかしくてカッコ良い。ぱっと見たときのシャリ感や落ち感のバランスが絶妙で、軽やかながら芯の通った佇まいなわけです。シルエットはややAラインに近い広がりを持たせており、ボタンを閉じて着ても開いて羽織ってもサマになる絶妙なパターン。ハイネックに近く、それでいて少し前のめりに寝るような絶妙な設計で、インナーとのレイヤードも邪魔せず引き立てるようになっております。袖にさりげなく施されたタックによって腕周りに建築的な動きを作ったり、フロントのポケットが4つ配置されていたり、ただの“軽い羽織り”で終わらせない奥行きを与えています。都会の風景の中でも、ギャラリースペースの中でも、無理なく溶け込みながら、それでいて確かなこだわりを感じる一着です。


[11 BY BORIS BIDJAN SABERI] (イレブンバイボリスビジャンサベリ) P2C-F1481 PANTS / STONE WASH / USED
size / XS
color / BLACK DENIM
cotton 98% elastane 2%
ウエスト : 78 (紐で調節可能)
股上 : 40.5
股下 : 81
わたり : 28
color / BLACK DENIM
cotton 98% elastane 2%
ウエスト : 78 (紐で調節可能)
股上 : 40.5
股下 : 81
わたり : 28
11 BY BORIS BIDJAN SABERIの代表的な一本、P2C。先日このブランドが終了してしまうことをブログにて書かせていただきましたが、やはりこれだけのクオリティと空気感のあるブランドがなくなってしまうのは心苦しいものです。見るからに“普通じゃない”佇まいを放ちつつも、実際に穿いてみると、驚くほど身体に自然にフィットする。そんな独自の感覚を持つパンツです。最大の特徴は、絶妙な深さに設計された股上とストーンウォッシュ加工による色ムラ、そして裾内側に配置されたゴムでしょう。これはただのヴィンテージ風ではなく、素材とシルエットに意図的な“摩耗”や“退色”を加えることで、単純な使用頻度によって生まれる経年変化では生身出せない風合いを演出しております。素材はコットンとエラスタンの混合。柔らかく伸縮性がありながら、決してルーズには見えない独自のテンションがかかっています。ややロークロッチ気味の股上と、裾にかけてのすっきりとしたストレートライン。この矛盾を内包したようなシルエットが、スタイリングに独特の緊張感を与えてくれます。細かく見ていくと、ポケットの位置やステッチの運びにも理由が感じられ、すべてが“造形物”として成立しているような精度。それでいて、どこか荒々しい有機性も残っていて、ただ美しいだけでは終わらないのがBorisらしさです。ここまで雄々しくなりつつも都会にも自然にも馴染むデニムパンツはそうそう出会えるものではございません。でも、決して声高に主張するのではなく、静かに「自分」というスタンスを提示する。そんな一本です。


この退廃的かつ都会的なスタイルこそ、現在のファッションシーンにおいて静かな主張をする大人のスタイルだと思っております。いろんなファッションを通って最終的に辿り着く方が多いジャンルというのも、日々ご案内しているとわかる気がします。高経済感がありながら、それでいてしっかりファッションを楽しんでいる大人の雰囲気は、人間としての厚みもあって素敵ですからね。

いかがだったでしょうか。これからの季節のことのみを考えるとインナー類に手がでがちですが、実際良いものというのは結局着ることになるので、どのタイミングで選択されても問題ないと思います。ぜひ店頭でご試着いただき両ブランドの世界観に浸ってほしい。
それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
長岡
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【Nomàt](ノマット)】今の時期のライトアウターは”デニジャケ”で決まりでしょう。
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