2025/12/03 19:12
こんばんはClique Tokyoです。
今日も一日、お疲れ様です。
ぜひごゆっくりお過ごしください。
皆様Apple Musicはご契約されてますでしょうか。
おそらく各音楽配信サブスクでも同様のことができるとは思うのですが、毎年このタイミングになると、この1年を振り返って何を一番聞いていたかがわかるやつがあるのですが、音楽と共に生きている自認がある長岡は毎年の楽しみなんですよね。
で、基本的には毎年Bring me the horizonというイギリスのロックバンドが圧倒的一位を飾るのですが、何だか今年はVaundyでした。
自分でも意味がわからないですが悔しい。
ファンとして甘えが出ている。
ちなみにランキングをさらっとお伝えすると、
1.Vaundy
2.Bring me the horizon
3.Billie Eilish
4.Paledusk
5.keshi
6.平井大
7.Crystal Lake
8.Dayseeker
9.ONE OK ROCK
10.The Plot in You
といった結果でした。
おそらく大半の人は半分くらい誰やねんみたいなアーティストがいるとは思うのですが、大概メタル系です。
口を開いてしまうとどこで呼吸してるかわからなくなるくらいには語ってしまうのでやめておきますが、メタル畑育ちなんですよね。同じ趣味の方がいらっしゃればぜひ語りましょう。
今回は寄り道編です。寄り道編とは、日頃洋服の説明をしているこのブログですが、たまには商品紹介ではなく雑談でもしましょうという回です。ただ、今回は"そういう気分"なので、少し論文的な言い回しで書いてみようかなと。内容はこちら。
『マスプロダクションと対比した場合のアルチザンの魅力の見解』
です。一部のお客様は読み応えがあるかもしれませんが、もしかすると中にはあまり楽しくないお客様もいらっしゃるかもしれません。毎日上がってくるブログですので、このような回があってもいいかという広い心でお許しください。では、参りましょう。
今回考えていきたいのは、一番分かりやすい比喩で言うなれば、ユニクロとアルチザンブランドを比較したお話である。
タイトルにあるマスプロダクションというのは、簡単にいえば『大量生産』を意味する。
逆にアルチザンというのは『職人気質な、職人技巧的な』という意味であり、ここでは大量生産ではなく少量生産、ロット数限定生産というニュアンスで書いていこうと思う。
なぜこのような内容について書くかというと、昨晩のお客様との飲み会で出た話題だからである。
物事は単純。
最近はブログの内容というよりは前口上のためにネタを探し続けている日々なので、このような流れになることもある。
内容はこうだ。
”安い服は脆くて、高い服は丈夫である”
という発想について、これは合っているかどうかというもの。
ここからはあくまで私の脳内で巻き起こっている言葉の嵐を書き殴っているに過ぎないので、これを正解と定義したいわけではなく、あくまで1個人の戯言と思ってご覧いただきたい。
このフレーズを聞いた時に、真っ先に思い浮かんだのは、
「安定した味のコンビニ飯よりも好きな子が一生懸命時間をかけて作ってくれたご飯の方が美味しいに決まってんだろ」
好きな人でなくても、自分が作った場合でもそうである。私はプロの料理人ほどではないが、一人で生きていく分くらいの料理の腕はある自信がある。
いわゆる男飯という類。
茶色であれば茶色い方が美味いに決まっているという持論。
得意料理は唐揚げなのだが、ゴジラのかさぶたみたいな見た目になるものの、食べた時はこれで店が開けるのではないかと勘違うほどだった。
そんなことはさておき
あまり料理をしない方こそ考えてみて欲しいのだが、今まで家庭科の実習や林間学校、もしくはキャンプ等で、時間をかけてカレーを作った経験は多くの方にあると思う。
カレーでなくても、ムニエルでもチキン南蛮でもなんでも良い。
とにかく、時間をかけて作った料理の話である。
丹精込めて作ったものに愛情を抱く感覚の話をしたい。
あの時の料理って、何だか非現実的な感覚を覚えるほどに美味しかった気はしないだろうか。
そこまでは言わなくとも、苦労して生まれたものの味は絶望的な大失敗とかではない限り、基本的に美味しく感じるのではないかなと思う。その感覚が今回の内容には必要な気がしている。
ここからは、
安い服=コンビニのご飯
高い服=高級料理店
と置き換えてみよう。
コンビニのご飯は、細胞が喜ぶような格別な美味さ、は無いと考えている。
この場合の前提の話には、”3日間何も食べていない”などの手前に生まれた背景や状況は無いものとする。
ただ、食えたもんじゃないものは滅多に無いことも確かである。
それだけ”大体人間が好きなもんなんてこんな感じだろ”という、もっとも多くの人間の”何となく美味い”というポイントに標準を合わせて量産されているものだからである。
もちろん好みによる差はあるがその無粋な指摘もここではお控えいただきたい。
(;ω;) こんな顔になる。
だが近年のコンビニのご飯は昔に比べて格段に美味しくなった。
お弁当を作る気力がない日は基本的にコンビニで簡単に済ませるのだが、ほぼ給油の感覚で昼ごはんを済ませている私からすれば、マジで美味いガソリンって感じ。
ただコンビニのご飯でさえも最近は当たり前に弁当一つで700円くらいする。
もはや安いわけではなくなってきてる。
そしてやはり安定的に美味しく食べられるものではある。
なのでコンビニがまずいわけでも悪いわけでもない。
洋服も同じである。
安いからといっても一概に服が脆いわけではない。
今や世界中で衣類のスタンダードとなってきたユニクロは、
同じ型を大量に作ることで生産ラインが最適化され不良品が減るし、素材を大量に買うことで生地の単価が大幅に下がることで、安定的に「価格が安いのに品質は落とさない」という構造を生み出している。
さらに科学ベースで生地開発にも力を入れていることで、いわゆるそう簡単に壊れない服が生まれたりするわけである。この素材研究の技術力+生産効率の最適化+巨大な生産規模によって低価格での提供を可能にしている。
しかし1皿1皿にこだわるような高級料理店はやはり高額になってくる。
先ほどのコンビニのご飯同様ランチという土俵に持ってきた場合でも、コンビニだと700円で済むところが5000円くらいかかってきたりする場合がある。
しかし素材に対する詳しい説明であったり、厨房から作ってくれたシェフを呼んで会話したりできたり、そもそも店内の雰囲気やサービスも充実していたり。
それ相応の内容になってくるとは思うが、肝心なのはこの内容を全員が好きになるものではないというところ。
机や椅子、そのほかの什器や家具に対するこだわりを必要としない人もいれば、そもそも食に対して説明をされる方が嫌気がさす人もいるだろう。
だが、この5000円という料金の内訳には、空間づくりやゆったりと流れる時間の提供であったり、極上のサービスであるという、視覚と味覚の体験も含まれている。故に高額になる。
そしてこれはアルチザンファッションの洋服もそうである。
想像して欲しいのだが、自然が広がる山奥で、古くからそこに住んでいる白くもじゃもじゃした髭が生えた老人が、そこに他国から16時間かけて運ばれてきた生地を使って、全工程を手作業で作成したジャケットがあったとする。1着に対する制作時間は1ヶ月。このジャケットが4990円で買えるわけがないのは何となくお分かりいただけるだろうか。
と同時に、丈夫で固くて雨風を完璧に防いで何十年着ても経年劣化しない、とはならない感覚もお分かりいただけると嬉しい。対して、同じ工場の中で生まれた生地を別の部署に移して、超精密な機械によって量産された服は、何となく丈夫な気がすると思う。
要はこのおじさんを愛せるかであったり、この過程を素晴らしいと思えるかどうかにもかかってくる。
長くなったがここからは結論。
かいつまんで話せば好みの重点をどこに置いているかという話になってくるかもしれない。
間違っても勘違いしてほしくないのは、うちでアルチザンブランドを買ってね!ということが主旨なわけではない。
理解していただきたいのは、大量生産によって生まれる低価格の洋服が持つ価値と、ロット数限定生産のような形で生まれる高額の洋服の価値は、それぞれに良いところがあって両方とも良い、ということ。
だが、そこにエゴを加えるのであれば、我々が目指している提案の形は、洋服というツールを通して、お客様の人生を素敵なものにするというのがゴールであって、このツールを何にするかといった選択になった時、我々がゾクゾクするようなカッコ良いものが、少量生産であったり、我々自身の人生上お世話になった方の力になりたいという想いが込められた取り扱いだったり、制作理念に心から共感して、共に幸せになりましょうと盃を交わしたような方の服をご提案している。
深く前向きな意味を持たせた洋服を提案する人間でありたいと思っているだけなんだと思う。
一つ一つ丹精を込めて作られたものとなると、個体差が生まれたりする。
そこに存在する偶発性や不均一の美学が愛おしい。
それでいて退廃的な世界観が好きだったり、そうかと思うとクリーンで静寂な空気感を感じるものも好きだったり。
これから育てていく楽しみもある。革靴やデニム以外でも、リネンやコットン、シルクでさえも、「着た人の生活そのものが刻まれる」ことに価値がある。
つまり、マスプロダクションに比べてアルチザンファッションは、「誰が着ても同じ」ではなく「誰が着るかで違う」に変わるのである。
我々の好きが詰まりまくった結果、現在の最強の取り扱いがある。
これからもブランドそのものだけではなく、そのブランドから生まれるピースたちに込められたこだわりやぬくもりを、精一杯ご案内させていただきたい。少量生産だから良い、というわけではなく、他の誰の目を気にすることなく、自身の中に潜んでいるワクワクを具現化するお手伝いを、今後ともぜひ、よろしくお願い致します。
いかがでしたでしょうか。
こういうですます口調じゃない方が今後良い気がしてきてる。
かなり長く語ってしまったので、途中から意味がわからなくなってしまった方もいるかも。
明日からはまたいつも通りの商品紹介に戻ります。
今後ともどうぞよろしく。

それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
長岡
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