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2026/10/05 20:16


こんにちは、香水担当です。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
最近の私といえば、今の時期から年末年始にかけて、街の雰囲気が少しずつ移り変わっていく景色に、どこか胸を高鳴らせているのですが。ふと見上げれば、雨。雨。雨。記録的とも言われるほど、ここ最近は雨とともに過ごす日々が続きましたね。そんな渋谷の街を毎日のように歩いていると、渋谷を象徴してきた建物が閉館したり、これから閉館を迎える場所があったりと、街そのものも少しずつ姿を変えています。来年を迎える頃には、今とはまたガラリと違う景色になっているのだろうなと思うと、街だけでなく、自分の身の回りを流れる空気や雰囲気まで、少し変わっているような気がして。そんなことを、ぼんやりと考えながら過ごしておりました。

あ!あと、香水でいうと、美味しそうな香りの香水をいくつか新たに迎え入れ、グルメな香りに包まれながら、毎日最高にハッピーに過ごしています。 そしてもうひとつ、お気に入りの一冊と呼べるような本にも出会えました。 言葉の置き方が、とても好き。 読んでいるうちに、言葉そのものが感覚の奥まで響いてくるような小説でした。 そんな感じで、相変わらず“香り”に関わる何かを見つけると、反射的に飛びついてしまう性質は健在です。笑 

そんな私のもとへ、さらなるビッグニュースが! そうです。タイトルにもある通り、「LIQUIDES IMAGINAIRES(リキッドイマジネール)」と「ATELIER MATERI(アトリエ マテリ)」から、それぞれ新作が登場します。 


なんと、発売日はどちらも同じ。2026年10月15日です。 


それでは早速、それぞれの作品について触れていきましょう。 まずは、「LIQUIDES IMAGINAIRES(リキッドイマジネール)」から。

「LIQUIDES IMAGINAIRES(リキッドイマジネール)」
「MORNING STAR(モーニング スター)」
調香師:Louise Turner(ルイーズ・ターナー)
タイプ:ウッディー、フレッシュ

夜の終わりに、光を運ぶ者。
ギリシャ神話において、天空、惑星、星々は、強大な力を持つ神々の一族として語られてきました。夜明けの光を司る神、フォースフォロス( Phosphoros )。その姿は、夜の終わりと一日の始まりを象徴する松明を手にした、光り輝く青年として描かれています。毎朝、母の戦車を導きながら天空を駆け、暗闇の向こうから新たな光をもたらす存在。そして彼には、夕暮れの光を司る兄弟、ヘスペロス( Hesperos )がいました。一日の始まりを告げるフォースフォロスが象徴するのは、日々繰り返される希望と、眠りから目覚める自然の生命。闇のあとに必ず訪れる光です。その輝きは古来、吉兆として捉えられ、天空の神々と天体現象が深く結びついていたことを物語っています。夜が永遠ではないように、光もまた、何度でも生まれ変わる。MORNING STAR が描き出す一筋の光は、私たちの内にある「明晰さ」と「希望」の大切さを静かに思い起こさせます。

私は、永遠に生まれ変わる光。 そして、新しい一日を告げる約束。 私は、 MORNING STAR 。
※ART EAU 公式文章参照

<香り>
Top:ベルガモット、ピンクペッパー、シナモン、インセンスアコード、スクラレン
Heart:ミュゲアコード、フレッシュジャスミン、ミルキーノート
Base:シダーウッド、ジョージ—ウッド、アキガラウッド、パチョリハート、ベチバー、トンカビーン、ムスク

「LIQUIDE(リキッド)」と「LUNATIQUE(ルナティーク)」と以前ご紹介した、香りによる錬金術の作品たち。 その旅を締めくくる最後の作品が、この「 MORNING STAR (モーニング スター)」です。
上記2作品については、ぜひこちらもご覧ください。

ギリシャ神話で語れる運ぶ二人の兄弟の物語。昼を、もう一人は夜を照らす存在。神々によって与えられた試練を経て、彼らはひとつの星となることで報われるのです。ひときわ強い輝きを放つ、その姿から「 Morning Star =明けの明星」と呼ばれる「金星」とされたという。その光は、今回マットブルーのアンフォラの壺に込められました。そして、この香りを手掛けたのは、パフューマーのLouise Turner(ルイーズ・ターナー)。「BEAUTÉ DU DIABLE(ボーテ デュ ディアーブル)」や「BLANCHE BÊTE(ブランシュ ベット)」の調香も手掛けており、本作は「LIQUIDES IMAGINAIRES(リキッドイマジネール)」において、彼女が手掛ける3作目のフレグランスとなります。

スタートは、ベルガモットとピンクペッパーの光が刺してくるような透明感がある。艶っぽい香りに切り替わる。インセンスの柔らかで神聖な雰囲気が空間に立ち昇る。その美しい光が、真っ暗な宇宙空間で瞬いているかのように。甘さがだんだんと上がってくるが、ふわっとした優しくてミルキーな甘さ。手にとった時に、ふわっとのるクリームのような、ホイップクリームのような。この時点では、まだ少し温度は低め。ラストは少し甘さ控えめで、ウッディーな感じ。暖かさ。温もり。光で肌がじんわり温まるような。なんともムスキーで光が肌に溶けていくように温度が体温と重なっていく様は、希望の光が導いてくれるような感じがした。この香りは、私の内で静かに輝く光が形になっているのだと思った。



「ATELIER MATERI(アトリエ マテリ)」
「ROSE PALEZIA EXTRAIT DE PARFUM(ローズ パレジア)」
調香師:Céline Perdriel - セリーヌ・ペルドリエル
タイプ:フロリエンタル、ウッディ、レザー

「ローズ パレジア」は、光の中で彫刻され、影の中でその姿を現す、建築的 なローズを描き出します。鮮やかなスパイスと輝きに満ちたフレッシュさとと もに香りは幕を開け、やがてウッドとレザリーなノートが広がり、よりダークで 包み込むような官能性を重ねながら、香りに深みを与えていきます。そこに は、時を超えたエレガンスと現代的な華やかさが交差しています。※ART EAU 公式文章参照

<香り>
Top:ローズエッセンス、ベルガモットエッセンス、ホワイトペッパーエクストラクト、サフラン、ピンクグレープフルーツ
Heart:ローズアブソリュート、アイリスレジノイド、ゼラニウムエッセンス
Base:オークウッドアブソリュート、イモーテルアブソリュート、パチョリエクストラクト、シダーウッドエッセンス、レザー、ウードエッセンス

建築のように仕立て上げられた、上質なローズの作品。ヴェネツィアの宮殿が放つ豪奢さと神秘性にインスピレーションを得て、名付けられた。“パレジア”という言葉が想起させるのは、空想のイタリア建築の世界。その名の通り、異なる産地のローズが重なり合い、ナチュラルでありながら洗練され幾層にも重なる生き生きとしたローズが映し出されている。スタートのフルーティーなピンクグレープフルーツは、宮殿に差し込む日差しのように光の如くフレッシュに。そして驚くほど精密に抽出できる「CO2抽出」という先進的な技術を用いて得られたスリランカのホワイトペッパーによる心地よい暖かさとスパイシーな芳香。オークウッドの奏でるウイスキーのようなニュアンスは上質で深みのある深い音を生み出している。そしてそれらを支えるこの“香りの建築”における、土台にはウードが選ばれた。ベトナム産の希少なウードを、信頼できる現地のパートナーが品質と環境の双方を守りながら確保してくれているのだ。こだわり抜かれた素材が構築され、この度のメインパースである“ローズ”の彫刻が施される。
あと、、この作品はEXTRAIT DE PARFUMであるということも再度推しておきたい。パワフルで濃密に香るからこそ生まれる陰影の美しさにも注目してもらえたらと思う。

この作品を香る際は、ぜひとも「ATELIER MATERI(アトリエ マテリ)」の描き出す嗅覚の建築を体感してみてほしい。個人的には以下のように解体して意識を向けるのも楽しいと思う。興味がある方は頭の隅に置きながら香ってみてくださいな。

トップノート=外観
ハートノート=空間
ベースノート=構造

みたいな。


今回は、ここまで。もうすぐ、新たな物語が私たちのもとへ届きます。お楽しみに。
それではまた、次回の香水ブログでお会いしましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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