春の風が少しずつ軽くなってきましたね。今季のNomàtは、そんな季節の気配と空気感をまとうようなラインナップを届けてくれました。

今回はその中から、着た瞬間に自然と身体がリラックスするDolman Tと、佇まいに深みを添えるCurve Pantsをご紹介します。

Tシャツなのに、Tシャツの枠に収まらない。それがこのDolman Tの魅力です。肩から袖にかけてゆるやかに落ちるドルマンスリーブは、まるで空気を含んだようなシルエット。ラインが直線的すぎず丸みを帯びていて、着る人の雰囲気をふんわりと包み込んでくれます。素材は肌なじみのいい柔らかなコットン。素肌にそのまま着ても心地よく、洗いをかけたような少しラフな表情が、気取らない存在感を生み出しています。一枚で着るのはもちろん、インナーに長袖をレイヤードしたり、ベストを重ねても。スタイリングに自然と馴染みながら、自分らしさをそっと引き立ててくれる一着です。

最初にこのパンツを見たとき、シンプルだけど奥行きがあるなと感じました。ベースは太めのカーブシルエット。股上はやや深く、腰まわりはゆったり。だけど野暮ったさはなく、脚のラインに自然に沿うようにデザインされていて、動いたときのドレープがすごくきれいです。そして何より印象的なのが、パンツ全体に散りばめられたブラックペイント。筆で掠れたような不均一な塗りは、アーティスティックで、でも主張しすぎない。日常のなかにちょっとしたアクセントを添えてくれるような仕上がりになっています。合わせるアイテムも選びません。Tシャツ一枚でラフに、シャツをタックインして少しきちんと感を出しても◎。スニーカーでもブーツでも、足元で印象が変わるので、その日の気分で遊んでみるのもおすすめです。

Nomàtの服には、いつも「ちょうどよさ」と「余白」があります。ガチッと決まりすぎないけれど、どこか品がある。主張は強くないけれど、ちゃんと“自分”を感じられる。今季のDolman TとCurve Pantsは、そんなブランドの空気をまっすぐに感じられるアイテムです。春の街に出かけるとき、ちょっと気分を変えたいとき、何気ない日を少し特別にしたいとき。そんな瞬間に、きっと寄り添ってくれると思います。

是非お手に取ってご覧になってみてください。