2023/02/01 19:35
皆さんこんにちは。香水担当です。
今回も引き続き、お取り扱い中のCARON(キャロン)の香水をご案内していこうと思います。
前回は、”ウッディーファミリー”についてご案内させていただきました。
(↓まだご覧になってない方は是非前回の記事もご覧ください!)
「blog / フレグランスメゾン CARON(キャロン) ブログ第四弾 - ウッディーファミリーについて -」
私は最近、一定の期間でやってくる、香水に関する本読み漁りブーム到来しています。
もし、おすすめな面白い香水の本あったら教えてください。
そんなブーム真っ最中な私のお話を、CARON(キャロン)の香水ご紹介の前にちょっぴり聞いてください。
もちろん、後ほどしっかりCARON(キャロン)についてお話ししますのでご安心くださいね。
では、、
最近読んだ本にあった言葉で、とても共感したお話しです。
香水は、肌に「つける」と言いますよね?
そう、ドレスやジュエリーを「身に着ける」と同じなんです。
真っ白なタイト・ドレスの様に、大振りのゴールドのピアスのように、香水を着て、香水で装う。そこはかとなく漂う遠慮がちな在り方ではない。かたちと、色と、動きと、光沢と手触りと、はっきりとした性格と歴史を持って、誇り高く堂々とした姿だ。香水は、それを身に着ける人間とのあいだに関係を結ぶ。
※ー参考文献ー「香水」香りの秘密と調香師の技より
私は、香水は一つの素晴らしい芸術作品だと考えています。
その美しさは、才能のある調香師達に具現化され、美しいボトルに閉じ込められる。その作品を私たちは手に取り、手元に置いて、それを見えない「美」として纏う。そして、肌に纏った「美」は、肌と一体になってまた形を得る。一つの宝石の様に肌の上で輝く。
そんな考え方です。
だからこそ、香りを選ぶときには自由にご自身の「感動」の向くままに選んでいただけたらと思います。宝石箱にジュエリーを並べて、その日の気分に合わせて選ぶ。香りも同じように楽しんでみて欲しいです。
ということで、長くなりそうなのでここから先は、実際に店頭でお会いした際に盛り上がりましょう。。
では本題に戻ります。
今回は、”アンバー ファミリー”(オードパルファン)をご紹介します。
”アンバー ファミリー”
まず”アンバー”について簡単にお伝えすると、アンバーやオリエンタル(※1)など呼び方は様々ですが、CARON(キャロン)では、パワフルでセンシュアルなこのファミリーの特長を最大限に引き出すために遊び心をもって伝統的な香料と現代的なノートを組み合わせています。永久性と現代性の両立。そんなファミリーになっています。
(※1)オリエンタルと表されるファミリーの多くは、中近東原産のスパイスや植物性香料を使うエキゾチックで官能的な香りの香水が分類されます。
ブランドや調香師の表現により、その区分は異なることがありますが、ここでは印象として分かりやすい形でお伝えしています。
お取り扱い中CARON(キャロン)香水の中で、”アンバー ファミリー”に区別されているのは1作品です。アンバー、オリエンタル好きの方、お待たせいたしました。ぜひ楽しんでいってください。
「ROSE EBENE DE CARON(ローズ・エベーヌ)」
ウッディー フローラル アンバー #ローズ #コーヒー
レザーをアクセントにしたコーヒーのエッセンスとローズが混じり合いそのダークな側面があらわれる。調香師ジャン・ジャックが愛するブラックコーヒーのコクのあるわずかなスモーキーな香りがインスピレーションの源。
フレッシュで繊細なローズの香りと魅惑的なコントラストを生み出している「ナルシス・ノワール」(※2)の精神に基づき、キアロスクーロ(※3)で描かれた強烈で神秘的なフローラルの軌跡。この「ローズ・エベーヌ」の香りは、魅力的で催眠術にかけられ、包み込まれるような香り。
(※2)ナルシスノワールについてはこちらのブログをご覧ください。「フレグランスメゾン CARON(キャロン) ブログ第三弾 - パルファン(伝統の香り)について -」
(※3)キアロスクーロ・・・イタリア語で「明暗」という意味を指します。美術においては、明暗のコントラストを示す言葉で、それを用いた技法が”陰影方”です。光のあたった明るい部分と影となる暗い部分をかき分ける方法です。そもそもこの言葉自体様々な意味で用いられることがあり、作品全体に影響を与えるような大胆なコントラストや、それを作品の構成に用いる技法であったりします。
コーヒーを日常的に飲んでいる方は、多いのではないでしょうか。
だからと言って、コーヒーの香りです!とお伝えする訳ではなく、その飲んでいる時に感じたことのある、”コク”の部分を思い出して欲しい。その味わい深いひと時に訪れる、風味に隠れたスモーキーな印象。私はこの香りを纏うと、時の流れがゆっくりとした時空に変わります。
余韻を味わうように、香りを噛みしめたいと思える。
その奥には、影の土台があります。湿度のある重さは、日常から異なる空間に感覚が浮いている時でも、足元をしっかり支えてくれ安心感を抱きます。
そして香りが喉を通った後に訪れる、優雅な薔薇の余韻。掴むのではなく、過ぎ去るのを感じるという感じ。
キアロスクーロで描かれているということを、絵画を眺めるようにじっくりと感じていただきたい作品の一つです。
■Clipue Tokyo のお取り扱いアパレルブランドと合わせるなら、、、?
「kujaku(クジャク)」お好きな方どうでしょうか?
空気感の作り方や、ある程度の豪華さや品を求めているけど、行きすぎていない感じ。モード系とアルチザン系の中間。服と香りの境界線を超える、トータルコーディネート。肌にのった瞬間の感動と余韻。”kujaku(クジャク)”との掛け合わせを、ぜひ体感してみて欲しい。
あと、ファミリーでのお話になったので、ご紹介したいと思った香水があります。
それは、”シプレ ファミリー”。
こちらも、CARON(キャロン)取り扱い商品の中で、”シプレ ファミリー”としてご紹介されているのは、1作品です。
お気づきの方もいらっしゃるかなと思います。
こちらは以前パルファンのご紹介ブログで、ご案内させていただきました。
「ACCORD 119(アコード119)」です。
ここではあえて多くは語らずにいこうと思います。
すでに読んでいただいた方も、そうでない方も、是非今一度チェックしてみてください。↓
「フレグランスメゾン CARON(キャロン) ブログ第三弾 - パルファン(伝統の香り)について -」
今回は、私の香水への考え方と合わせて、”アンバーファミリー”の香水「ローズ・エベーヌ」をご紹介してまいりました。
次回も、たっぷり香水の魅力をお届けできたらと存じます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。
↓CARONについての次の記事
・フレグランスメゾン CARON(キャロン) ブログ第六弾 -フローラル前編-
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